日帰り痔の手術
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早期診察、早期治療で切らずに約9割の痔が治ります。
世界的な生活習慣病のひとつに考えられる「痔」。
日本で痔に悩む人は3人に1人。症状がでない人を含めば成人の約半数が痔であると言われています。「痔」はとても身近な病気なのです。
しかし「恥ずかしい」というイメージがあるため誰にも相談できず、症状を悪化させるケースがよくあるというのが現状です。ひとりで悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
痔とは?
痔とは、肛門周辺の病気の総称で、痔核(いぼ痔)、裂肛(きれ痔)、痔ろうの3つに大きく分けられ、それぞれ原因や症状、治療法も異なっています。
痔核とは、直腸や肛門周辺の静脈が、りきみや便秘により、うっ滞し腫れ上がった状態です。この痔核が、肛門の内側にできれば内痔核、外側にできれば外痔核といいます。
当院では、内痔核に対して、入院の必要がなく、翌日から日常生活に支障が少ない内視鏡で行う「日帰り痔の手術」をお薦めしております。
日帰り痔の手術とは文字どおり、入院せずに外来で行う手術で、その日に帰宅して自宅で静養し、翌日から日常生活にもどっていただけます。仕事が休めない方、子どもが小さくて手が離せないお母さん、入院に抵抗のある方などがよくご利用になられます。
最新の医療技術を取り入れた当院の治療法は麻酔は行いませんが、通常の痔の手術とは比べものにならないほど痛みが少なく、皆様に自信を持ってお薦めできるものです。
内視鏡で行う「日帰り痔の手術」、EHL(内視鏡的痔核結さつ術)とは?
内視鏡を用いて、内痔核をゴム輪で結さつし、治療する方法です。
肛門を拡張する必要がないので、術中の違和感が少なく、術後の痛みもほとんどなく、排便も含めて普通の生活が送れます。
対象となる方
- 軽症~中等度までの痔疾患の方に向いています。
内痔核の進行度は4段階に分けられます。
1度:痔核が肛門管内に膨らんでくるが、排便時に肛門の外には脱出しない状態。
2度:痔核が排便時に肛門の外に出てくるが、排便後は肛門内に自然に戻る状態。
3度:排便時に肛門の外に出た痔核が自然に戻らず、指などで押し込まないと戻らない状態。
4度:痔核が常に肛門の外に出たままで、指などで押し込んでも戻らない状態。
(3度あたりまでが中度となりますが、まず自己判断よりも受診されることをお薦めします。)
- 手術したその日に、トイレ、食事や自力歩行できる方。
- その他、心臓病や糖尿病、高血圧、肝臓病、腎臓病などの合併症がない方。
- 安全性が確保できる方。
日帰り手術のメリット
- 日常生活に支障が少なくすみます。
- 自宅で休めますので入院のわずらわしさがありません。
- 入院費用がいらないのはもちろん、費用はすべて保険診療内で行いますので手術費用も安く、負担が少なくすみます。
日帰り痔の手術のスケジュール
- 外来受診、診察、検査、日帰り手術の説明
- 手術当日 来院→準備(着替え、浣腸):約20分→手術:約15~20分
→手術後はすぐにご帰宅いただけます。
前処置は浣腸のみで、手術のように麻酔などの煩雑な処置がいりません。
日帰り手術後の通院について
翌日に患部のチェック。特に問題がない限り、その後は1週間後と3週間後に患部のチェックを行い、4週間後に再度内視鏡にて患部の確認をし、これで全て完了となります。(※ただし、症状により異なります。)
また、当院では、日帰り手術対象外の痔・肛門疾患に対する、診察・治療も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。